どんぐり村　編集室

絵心は全くなし、パソコンは大嫌いという私の無謀とも言える『どんぐり村』開設の動機は、うんと遡るとスタジオジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」というアニメに深く考えさせられたことにあります。
　
　近代社会の輝かしい進歩の裏で、聞こえてくる自然環境との不協和音や人の心のありようの変化。
　
　人社会では毎日のように、引きこもり・いじめ・虐待・自殺・・・と痛ましいニュースが流れ、自然界では「平成狸合戦ぽんぽこ」の狸のように、住みかを追われ住みにくくなったと嘆くばかりか、絶滅してしまっている生物も数少なくありません。
　
　人も動物も植物も全ての“命あるもの”と笑顔で対話ができる、そんな穏やかで明るい明日に向って歩みたい・・・
　いくらかでもその “きっかけ” になればいいなっ♪と、できることから少しずつ編集を始めたのが『どんぐり村』です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊管理人＊　まさこ

昔話も「平成狸合戦ぽんぽこ」の狸同様、現代の社会で人の心に住みにくくなってきているように思うのは私だけでしょうか。

ある新聞に、『むかしばなし』を知っている小学生が近年減ってきているとの記事がありました。

群を抜いた面白さこそないものの夢・笑い・戒め等、日本人としての心が飾り立てられることなく素朴に息づいている『むかしばなし』が、時の流れにより影をひそめていくのは、とても悲しく残念に思います。

「昔話」は絶えることはないにしても、もっと普通に人の心の中に息づくことができれば、案外今の社会に見え隠れする歪みもなくなってくるのではないかと私は思っています。

『むかしばなし』の暖かな息づかいが、多くの家庭でまたごく普通に聞こえるようになることを願って、いろいろな方向からそのきっかけ作りに努力していきたいと思います。

森なくして文化無し、森無くして人は無し・・・よく聞かれる言葉です。
「平成狸合戦ぽんぽこ」の狸たちの悲鳴は、私達人間の近い将来の悲鳴でもあるように思います。

田舎暮らしの私ですが、この辺りでさえ “どんぐり”が育つ雑木林が年々少なくなってきました。
あっても手入れがなされず荒れたまま放置されているところも多いようです。
荒れた雑木林の “どんぐり”の木は、樹液を出さなくなってしまうので、昆虫たちも集まってこなくなるといいます。

豊かな自然があっての “衣・食・住”
豊かな自然があっての“ やすらぎ♪”

可愛い “どんぐり”の一粒が、自然と触れ合うことの楽しさは勿論のこと、自然との共存における “大切な眼”を芽生えさせてくれたらいいなぁ・・・と、近くの雑木林をある時はスーパーの袋を片手に、またある時はカメラ片手に歩いている私です。

　　　　　　　　　　　　　　　　

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